五十音（ごじゅうおん）／北原白秋

あめんぼ赤いな あいうえお
浮き雲に 小えびも泳いでる

　

柿の木栗の木 かきくけこ
きつつきコツコツ 枯れケヤキ

　

ささげに巣をかけ さしすせそ
その魚 浅瀬で刺しました

　

立ちましょラッパで たちつてと
トテトテ立ったと 飛び立った

　

なめくじノロノロ なにぬねの
納戸にぬめって 何ねばる

　

鳩ぽっぽホロホロ はひふへほ
日向のお部屋にゃ 笛を吹く

　

まいまいねじ巻き まみむめも
梅の実落ちても 見もしまい

　

焼き栗 ゆで栗 やいゆえよ 

やまたに火のつく 宵の家

　

雷鳥は 寒かろ らりるれろ 

れんげが咲いたら るりの鳥

　

わいわい わっしょい わいうえを
植木屋井戸がえ お祭りだ

　

　使える発声練習「五十音／北原白秋」：スクロールする速さで読み上げましょう。

　参考：

　「五十音」を理解すれば　理解しているかいないかで発声練習の成果が違ってくる。

　滑舌教材　五十音　北原白秋

　五十音は、かな学習歌の代表的なものとして挙げられるのが、北原白秋によって執筆された詩歌『五十音』である。一部では『あいうえおの歌』『アメンボの歌』として紹介されることもあるが、正式なタイトルは『五十音』がである。