役立つ発声練習のブログ

2020.07.24

2種類の「が」

 2種類の「が」

風邪をひくと鼻声になります。蓄膿症でうまく声がでないこともあります。その声が味わい深いとか、魅力的だという方もいますが、ここでは一般的なことでお話します。
私たちが使っている濁音で、「が」行は2種類あります。「がらがらと落ちてきた」の「が」と、「私が中村です」の「が」とは違います。文字にするとどちらも同じ「が」ですが、それを区別するために筆記文字は「か」に点々と、「か」に丸をつけての二つに区別されます。タイプできないのでお見せすることは出来ません。点々を丸に置き換えます。
どんな違いがあるのか。「私が中村です」の「が」は、鼻濁音の「が」です。発声表記の文字では点々を丸に変えます。ローマ字では「nga、ngi、ngu、nge、ngo」の表記になります。
違いを確認する方法は、鼻をつまんで、「私が中村です」といいます。「が」のところでちょっと詰まる感じです。「がらがらと落ちてきた」の「が」は、鼻をつまんでもつままなくても言うことができます。普通の「が」です。普通の「が」というのも変な言い方ですが、ここではそうしておきます。

2019.02.25

「こんきょうじ/琴線和歌の糸」の動画

「こんきょうじ/琴線和歌の糸」の動画
「こんきょうじ/琴線和歌の糸」のテキスト動画と音声動画をリンクしました。
参考:テキスト動画  音声動画

 『外郎売』は長いと思われる方、『五十音』は物足りないという方には、こちらの『こんきょうじ』がおすすめです。
『琴線和歌の糸』は歌謡書で、『こんきょうじ』は三味線を伴って演奏される地歌です。口承で伝わることもあり、本物の書を見たことがないので、演劇で使用していた発声練習本を参考にしました。

2019.02.06

構音訓練に役立つ 音声表記・音素表記 記号の使い方ハンドブック

構音訓練に役立つ 音声表記・音素表記 記号の使い方ハンドブック

内容紹介:
「音」をきちんと書き留め、日々の訓練に役立てるための方法を、「若い言語聴覚士のAさん」「きこえとことばの教室に赴任したばかりの先生のBさん」「ベテラン言語聴覚士のT先生」の3人の会話を交えながら、分かりやすく解説しています。
まず、臨床で「音」を記録する際に混乱しがちな「音声表記」と「音素表記」の違いを整理しました。そして、対象者が出した「音」を第三者に正確に伝えるための基本的な知識を身につけるために、26のQ&Aを提示し、まとめています。
「こんなときどう書く?」をテーマにして、実際の訓練での記録の書き方についても解説しています。訓練での立案(PLAN)-実施(DO)-評価(SEE)ついての考え方を詳しく説明しています。
さらに具体的な発話エピソードを紹介し、その内容を分析することで、臨床推論(クリニカルリーズニング)の方法も提示しています。
巻末では、臨床で使える教材や評価表の作り方を紹介しています。

2019.01.30

役立つ発声練習のブログ

 通信講座の内容など交えながら、役立つ情報をアップしていきたいと思います。

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