役立つ発声練習のブログ
2020.07.24
2種類の「が」
風邪をひくと鼻声になります。蓄膿症でうまく声がでないこともあります。その声が味わい深いとか、魅力的だという方もいますが、ここでは一般的なことでお話します。
私たちが使っている濁音で、「が」行は2種類あります。「がらがらと落ちてきた」の「が」と、「私が中村です」の「が」とは違います。文字にするとどちらも同じ「が」ですが、それを区別するために筆記文字は「か」に点々と、「か」に丸をつけての二つに区別されます。タイプできないのでお見せすることは出来ません。点々を丸に置き換えます。
どんな違いがあるのか。「私が中村です」の「が」は、鼻濁音の「が」です。発声表記の文字では点々を丸に変えます。ローマ字では「nga、ngi、ngu、nge、ngo」の表記になります。
違いを確認する方法は、鼻をつまんで、「私が中村です」といいます。「が」のところでちょっと詰まる感じです。「がらがらと落ちてきた」の「が」は、鼻をつまんでもつままなくても言うことができます。普通の「が」です。普通の「が」というのも変な言い方ですが、ここではそうしておきます。